2.2 Flaskのインストール

2.2 Flaskのインストール #

この記事では、Pythonの軽量なWebフレームワークであるFlaskのインストール方法について説明します。Flaskは、簡単なWebアプリケーションから複雑なWebアプリケーションまで開発するのに適したフレームワークです。

1. 仮想環境の作成と有効化 #

Flaskをインストールする前に、Pythonの仮想環境を作成して有効化しましょう。これにより、プロジェクトごとに独立したPython環境を構築できます。仮想環境の作成と有効化については、前回の記事「2.1 Pythonの仮想環境の作成と管理」を参照してください。

2. Flaskのインストール #

仮想環境が有効化されていることを確認したら、pipコマンドを使ってFlaskをインストールします。以下のコマンドを実行してください。

$ pip install flask

これにより、Flaskが仮想環境内にインストールされます。インストールが完了したら、pip freezeコマンドを実行して、Flaskが正しくインストールされたことを確認しましょう。

$ pip freeze

出力結果にFlaskが含まれていれば、インストールが成功しています。

3. 最初のFlaskアプリケーションの作成 #

Flaskをインストールしたら、最初のFlaskアプリケーションを作成しましょう。以下のコードをapp.pyという名前のファイルに保存します。

from flask import Flask

app = Flask(__name__)

@app.route('/')
def hello():
    return 'Hello, World!'

if __name__ == '__main__':
    app.run()

このコードは、最もシンプルなFlaskアプリケーションです。ルートURL(/)にアクセスすると、Hello, World!という文字列が表示されます。

4. Flaskアプリケーションの実行 #

作成したFlaskアプリケーションを実行するには、以下のコマンドを実行します。

$ python app.py

コマンドを実行すると、以下のような出力が表示されます。

 * Running on http://127.0.0.1:5000/ (Press CTRL+C to quit)

これにより、Flaskアプリケーションがローカル環境で実行されていることがわかります。指定されたURL(http://127.0.0.1:5000/)にWebブラウザでアクセスして、「Hello, World!」という文字列が表示されることを確認しましょう。これで、Flaskアプリケーションのインストールと実行が完了しました。

5. Flaskアプリケーションの終了 #

Flaskアプリケーションを終了するには、コマンドラインで CTRL+C を押してください。これにより、アプリケーションが停止します。

6. 仮想環境の無効化 #

作業が完了したら、仮想環境を無効化しましょう。仮想環境の無効化については、「2.1 Pythonの仮想環境の作成と管理」を参照してください。

以上で、Flaskのインストールと最初のアプリケーションの作成・実行について説明しました。これを基本に、さまざまな機能を追加して、独自のWebアプリケーションを開発することができます。

次の記事「2.3 Flaskアプリケーションの基本構造」では、Flaskアプリケーションの基本構造について詳しく解説します。Flaskを使ったWebアプリケーション開発の基礎を身につけることで、より高度な機能を実装できるようになります。